Ver. 1.01
本ドライバーはNS企画の天体自動導入装置DOG NS-5000を制御するASCOM(Astronomy Common Object Model)標準インターフェースに対応した望遠鏡・マウントドライバーです。
NS-5000の対応バージョンはVer6.27です。
導入直後、プラネタリウムソフトで接続する前にCOMポート番号と観測地の経度、緯度の設定を行って下さい。観測地の経度、緯度はプラネタリウムソフトに設定している値と同じ値を設定して下さい。なお、設定値は設定ファイルに記憶され、毎回、設定する必要はありません。
プラネタリウムソフトのSelectやSettingコマンドでASCOM Telescope Chooserを起動します。Chooserで本ドライバー(NS5000 Telescope)を選択し、Propertiesボタンを押すと、本ドライバーの「望遠鏡設定」ダイアログが起動します。ポート番号にNS-5000が接続しているCOMポート番号を指定し、さらに観測地の経度、緯度を入力し、OKボタンで閉じて下さい。ChooserダイアログでOKボタンを押すと設定が完了します。
Chooserダイアログが閉じても本ドライバーが終了せずにコントロールパッドが開いたままになることがあります。その際は、コントロールキーとシフトキーを同時に押しながらコントールパッド右上隅の逆三角形のボタンをクリックして本ドライバーを終了させて下さい。
本ドライバーは終了時に望遠鏡の位置を記憶し、次回起動時には記憶した位置に望遠鏡の座標を設定します。望遠鏡の位置が前回と異なるとき、または、手動で望遠鏡を動かした場合は、プラネタリウムソフトで望遠鏡の中心に導入されている星を指定し、同期を必ず行って下さい。
"Program File\Common Files\ASCOM\Telescope"にインストールされます。
Windowsの「プログラムの追加と削除」で削除してください。
アンイストールプログラムは、"ProgramFile\CommonFiles\ASCOM\Uninstall\Telescope\NS5000Z"にあります。
アプリケーションデータフォルダに設定ファイル(ini)が作られます。
アンインストールでは削除されません。
"Documents and Settings\[Owner]\Application Data\Aries\NS5000Z.ini"
星図モードと撮像モードによって移動方向が変わります。
-星図モード
ボタンを押すと、ボタンに表示された方向に望遠鏡が移動します。ボタンを離すと移動を中止します。
-撮像モード
撮像された画面を見ながら対象を中心に導入する際に使用します。
撮影ソフトのパソコン画面上での方位を表します。ボタンを押すと対象(星)がボタンの方向に移動します。ボタンを離すと移動を中止します。(上のボタン押すと、対象(星)は上に移動します。このとき、望遠鏡はボタンに表示されている方位とは逆方向に動きます
ボタンの移動方向と撮影された画像の方向を合わせるためにカメラの取付方向を「カメラ」で指定する必要があります。
移動、導入を中止します。
移動速度を指定します。
望遠鏡の位置する方向を表します。同期を行うと同期座標に基づき自動的に決定します。
ただし、子午線近傍、固定モードの場合は、ユーザーが東西を指定できます。
設置値がASCOMインターフェースで返されます。
星図モードと撮像モードを指定します。チェックすると星図モードになります。
星図モードと撮像モードでは方位ボタンで移動する方向が異なります。詳しくは、「コントロールパッド」の方位を参照して下さい。
望遠鏡が向いている赤緯、赤経を表します。
ASCOMインターフェースで返される現在位置です。
赤緯・赤経表示をクリックすると、表示が高度、方位に変わります。
「HOME」ダイアログを開きます。
「パーク設定」ダイアログを開きます。
前回に同期または導入した座標で同期を行います。
チェックを入れると望遠鏡のサイドを固定するモードになります。
望遠鏡のサイド指定は、最初の同期処理で行います。サイド固定モードでは子午線越えでも望遠鏡を反転しません。
望遠鏡のサイドの変更は、サイド固定のモードから一度抜けること(チェックのオフ、オン)で可能になります。
[HOME]を実行するとサイド固定モードは解除されます。
「望遠鏡設定」ダイアログを開きます。
「追尾モード設定」ダイアログを開きます。
「カメラ」ダイアログを開きます。
NS-5000を接続しているシリアルポートを指定します。
搭載している望遠鏡の焦点距離を指定します。
指定した値がASCOMインターフェースで返されます。
搭載している望遠鏡の口径を指定します。
指定した値がASCOMインターフェースで返されます。
観測地の緯度、経度を指定します。内部での計算に使用しますので、正しい値(プラネタリウムソフトに設定した値)を設定して下さい。
指定した値がASCOMインターフェースで返されます。ASCOMインターフェースで設定した値が反映されます。
座標位置を取得する間隔を指定します。
「オプション設定」ダイアログを開きます。
本ドライバーの情報を表示します。
本ファイルを開きます。
設定を反映せずダイアログを閉じます。
設定を反映してダイアログを閉じます。
ガイド速度を対恒星時比で指定します。Pulse Guideで使用します。ガイド速度はスピードテーブルを参照して下さい。
システムの最小解像度を秒角で指定します。NS-5000の場合は15秒角です。
センタリング速度を対恒星時比で指定します。
導入完了を判断する時間を指定します。止まってから導入完了と見なすまでの時間です。デフォルトは2秒です。
標準時間帯。日本の場合 +9 です
同期時に望遠鏡の東西を確認する領域です。時角で指定します。
チェックでコントロールパッドにカメラアイコンを表示します。
メッセージボックスのボタンが有効に働かない場合にチェックを入れます。メッセージボックスは前面に出てきませんが、ボタンは有効になります。
チェックを入れると何も操作しなくなってアイドル時間経過した後に移動スピードをガイドスピードに切り替えます。ガイド開始時にガイドスピードへの切り替え忘れを防ぎます。
(注意)ハンドボックスを使っている時間もアイドル時間とカウントされます。そのため、ハンドボックス使用中にガイドスピードに切り替わることがあります。
ガイドスピードに切り替わる時間を秒数で指定します。
HOMEダイアログが開くと恒星時運転を停止します。
設定されているHOME座標の高度、方位を表示します
望遠鏡の現在位置の高度、方位を表示します。
望遠鏡の現在位置の高度、方位をHOME座標に指定します。
ダイアログを閉じ、恒星時運転を再開します。
・実行 HOMEに移動します。
・中断 移動を中止します。
・終了 恒星時運転は中止し(パーク状態)、ダイアログを閉じます。
パーク状態の場合は、パーク状態を解除します。
恒星時運転の停止方法を指定します。
・直ちにパークします
・指定時間後にパークします
停止する時間を指定します。6時間以上は指定できません。
また、有効な単位は1分間隔になります。
・パーク指定を解除します
ダイアログを閉じます。パーク方法の指定は無効です。
ダイアログを閉じます。指定された方法で恒星時運転を停止します。解除が指定された場合は、指定時間後のパークが無効になります
接眼部方向から見たカメラの取付位置を指定します。
オフアキシスにチェックが入っている場合は、カメラを90度起こした位置になります。
接眼部方向から見たアフアキシスカメラの位置を指定します。
・恒星時 恒星時運転(デフォルト)
・月時 月の追尾速度で運転します。
・太陽時 太陽の追尾速度で運転します。
月、太陽の追尾速度を恒星時運転の比率で指定します。
ShiftキーとCtrlキーを同時に押しながら、右上の▽マークをクリックすると本ドライバーを強制的に終了させることができます。
本ドライバーの開発に当たり、下記の方々のご協力を頂きました。心から感謝申し上げます。(50音順)
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